FC2ブログ

惹きつける何かがそこに

ミシン
06 /15 2017
103.jpg

110年前のシンガー103のレストアが完了です。

職業用なので、テーラーなんかで使われてい
たのでしょうか。

泥だらけだったのが信じられませんね。

結構苦労したので、舐めてもいい感情が芽生
えます。

その知らせを受け、見に来た知り合いから訊
ねられます。

「凄いねぇ・・でも・・なんで今ミシンなの?」

「ミシンだからと言うよりはきっとオールドミシ
ンだからなんでしょうかねぇ・・」

「意味は分からんけど、うん、何だか分かる
ような気がしてきたよ、うん!」

遠回しに返答を避けているわけではなく正直
上手く答えられないんですよね。

ホント不思議なんですよ。

ソーイングの趣味も無いくせに、放っておけば
憑りつかれたように色々考えながら、キコキコ
と10分以上踏んでますから。

191u脚

そして今日はミシン修理マイスターの手により
リフレッシュが済んでいる、1956年製のシンガ
ー191Uの台の脚を分解し、表でケルヒャー並み
に高圧洗浄をしておりました。

この機械、同型同型のモノを元格闘家の高田
&向井夫妻も所有しているみたいですね。

こちらはミシンテーブルが凝っており、機械が
テーブル内に格納され、天板がフタのようにな
る家庭用設計のコンパクトタイプです。

130の脚より二回りほど小型でしょうか。

でもしっかり重量鉄骨で、見た目以上に重た
いですよ。

事務所は裏通りのわりに車や人もそれなりに
通るので、あまりゆっくりと洗浄していられ
ません。

しかしその10分チョイの間に、前を通る方々
が立ち止まり話しかけられること、なんと4人!

「まだ動くんですか?」

「ひゃ~、懐かしー♡」

「あれ?シンガーってミシンの?足で漕ぐ昔
のアレですか?」

客観的に考えてみれれば、作業着姿の見知
らぬ五十路に話しかけるなんて、皆さん勇気
がありますよねぇ。

しかも今日は子供連れのママさんですとか、
比較的若年層が多かったような。

職種もプライベートでも閉鎖的と言える生き
方が定着していた私。

クローズマインドな親のもとで育つ子供達
は可哀そうだと感じ、とりあえず昨年まで
の環境を壊し、人の立ち寄れるような空間
づくりに注力しています。

洗浄を終え事務所前で一服しながら冒頭
の質問に対する明確な答えがハッキリして
きました。

今度なぜミシンなのかを聞かれたらこう答
えます。

「何だか皆さん、見知らぬ汚いオヤジに対
して優しくしてくれるんですよね~」

これで決まりです!

父ケロ こと М助