縁を求めて
父ケロとして
縁。
何だか宗教的な香り漂う言葉ですね。
しかし無宗教であるこの私でも、この言葉にはずいぶん教えられ、精神的に救われております。
年末も大詰めとなってきた昨日。
ここ最近の活動に関連した(こじつけに近いのですが・・)縁を感じられる出来事がありましたので、この(しあわせプローブ)の今年のアップはこのネタで〆たいと思います。
来年閉めるかもしれない事務所を整理するため出たり入ったりとしていると、町内会で知り合った介護系デイサービスで委託型の送迎サービスに従事する方のクルマが私に近寄ってきました。
ここ最近の私の身の上を知る方です。
今年の活動領域を簡易的に記した記事
https://ameblo.jp/mirai-tumugu/entry-12339390946.html
年末のご挨拶と思いきや、どうやらそーでもなさそうです。
聞けば送迎車両に関わることのよう。
車屋でメンテや任意保険の見直し等の見積を取ってからの帰りだそうです。
私に対して車に詳しい印象があったらしいので、現状の車両状態や保険内容を見て、その見積が妥当かどうか確認してもらえたら有難いとの事でした。
見積合計額に目をやると車検ではなくタダの1年メンテであるにもかかわらず、少し足せば同型車種の中古車両が買えてしまうような数十万円単位の金額です。
外見は目立った接触の跡もなく、オドメーターを見ると5万キロにも届いていない高年式の車両です。
反対側に行ってみると・・あぁ⁉
サマータイヤのスリップラインがお餅のようにタイヤ面全体に広がっているし銘柄もバラバラ。
ローテーションや空気圧、バランスチェックもしていないらしく片減りがひどい状況です。
決まった路肩に乗り上げる立地条件なのか、タイヤ側面のひび割れがひどく、左前輪のホイールキャップは外れてしまい、リムも変形しています。
ラジエータークーラント漏れとエアコンやオートスライド機能は故障。
ボンネットオープンでスポット溶接あたりの塗装の剥がれも見受けられます。
助手席ドアはキコキコ鳴るし、運転しているとハンドルを取られるらしいので、もしかしたら事故車両だったのかもしれません。
アンダーコートは剥がれ落ち、エンジン音はとても5万キロのモノではないので、さてはメーター交換か・・
整備手帳が無いので確認が出来ませんが。
保険は10年以上前からの契約を更新。
以前所有の自家用車からの車両変更のままで家族限定。
使用用途は主にレジャー使用の登録みたいです。
家族限定解除や業務使用と併せ搭乗者補償をマックスにしても任意保険の掛け金はほとんど変わらないご時世だというのに。
なぜか窓口である契約代理店を二つも通しているので、今当たり前となったダイレクト型保険と比べるとバカ高い掛け金です。
人様の命を預かる送迎車両。
そのメンテや保険選びには細心の注意が必要であるにもかかわらず、お世辞にも(安全対策は万全である)とは言えない状況でした。
車屋に預け、出してもらったとされている見積の金額や修理ポイントは十分におさえてあると思われ、善良的なものであると思いました。
けれど数万足したら三桁の大台ということなので、車両価格50万円前後のディーラーUカーとネットや電話で瞬間的に補償を開始出来るダイレクト保険への変更をお勧めしました。
日本人の車離れって深刻ですね・・
私より10才しか違わないのに車に対しては全く無頓着だなんて。
車に対してほんの少しの興味があれば、人の命を奪う可能性のある乗り物であることの怖さは分かります。
他人様の命を預かる送迎車としてこの車をチョイスすることはなかった筈なのに・・
そんな立ち話をしているとスマホのメール着信がピコッ!とします。
私のそんな姿がどこか近くで見られているのかの如く、知り合いの甥っ子さんが年末に交通事故に遭い入院待ちであることの知らせでした。
事務所は衰退の一途を辿り、決して人の相談などに耳を貸せる状況ではありませんが、入院に必要な物資調達のクルマを出すくらいならばと返信しておきました。
事故の詳細状況は分かりませんが、この縁からは(安全対策を怠るなかれ)との生々しい教訓を頂いたように思えてならないのです。
本年最後のアップとしては若干ネガティブな内容になってしまい申し訳ありません。
しかしこれが現実とばかりに、事態を前向きに捉え咀嚼して参ります。
様々な縁を求め、離さずにいるお陰で様々な教訓に出会えますので。
今年も色々お世話になりました。
来年もまたこの(縁)を大切にして過ごして参ります。
それでは、また来年!
